センセイと一緒 ~feel.Black~
「……なんだ? それ……」
「柊ちゃん……」
「お前な、なぜもっと早く言わない? ……そんな誤解をされたまま卒業式を迎えてたかと思うと、ぞっとするぜ……」
柊史は前髪をかき上げ、鈴菜を横目で見た。
……その、大人びた色っぽい視線。
何度見てもドキッとする。
鈴菜は頬を染め、柊史を見上げた。
「はっきり言っておくぞ、鈴。……オレはお前との将来を考えてる。もっとはっきり言うと、結婚まで考えてる」
「……柊ちゃん……」
「お前は考えたこともないかもしれないが、オレは本気だ。お前と付き合い始めた時から、ずっと考えてた」
柊史は真面目な顔で鈴菜の顔を覗き込む。