センセイと一緒 ~feel.Black~




ときょろきょろ見回していた鈴菜の前に。

とん、と柊史がグラスに入った水をテーブルに置いた。

ありがとう、と鈴菜は言い、水を一口飲んだ。

外国産のミネラルウォーターだろうか、少し硬い感じがする。


「……お前、体は大丈夫か?」

「あ、……うん……」


正直言うと、腰から下に多少鈍痛があるが……

いつもの生理痛と同じ程度の痛みだ。

水を飲む鈴菜に、柊史は小さな銀色のものを差し出した。

……錠剤だ。


「それを飲んでおけ。念のため、な」

「何? これ……」

「アフターピルだ」




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