センセイと一緒 ~feel.Black~
「……っ!」
目を見開く鈴菜の唇に、柊史は激しく口づける。
舌先が唇を割り、口の中を攻め立てる。
唇の端から透明な液体が流れ落ちていく。
鈴菜は目を見開いたまま、柊史の口づけを受けていた。
目の前に迫る、眼鏡の奥の長い睫毛……
精悍な頬、すっと伸び鼻筋……
そして、唇に注ぎ込まれる情熱……。
「……ぁあっ、……んうっ」
「……逃がさねぇよ、鈴」
掠れたバリトンの声。
いつのまにか鈴菜の腰に手が回り、鈴菜は強く抱きしめられていた。
……心が、絡めとられていく。
もう、何も考えられない……。
鈴菜は柊史の腕の中で、茫洋と唇を受けていた。