センセイと一緒 ~feel.Black~
「こんなこと言える立場じゃねぇのはわかってる。オレはお前の担任だ」
「……柊ちゃん」
「お前がオレの生徒である以上、オレはお前の将来に対する責任がある。その責任を放棄するようなことはしない」
柊史は鈴菜の頭に手を伸ばし、そっと撫でながら言う。
鈴菜は呆然と柊史を見上げていた。
「でもお前を他の奴に渡す訳にはいかねぇ」
「……っ」
「オレがずっと守ってやる。だから鈴、オレ以外を見るんじゃねぇぞ?」
言い、柊史はもう一度鈴菜に口づけた。
……何も、考えられない……
鈴菜はぼうっとしたまま、柊史の腕の中でその熱い唇を受けていた……。