センセイと一緒 ~feel.Black~



「なんでもないよ、柊ちゃん」

「……」

「ちょっと疲れてるだけ。……明日はセンターだから、勉強しないと。私、戻るね」


と柊史の手をすり抜けようとした鈴菜だったが。

その腕をがしっと柊史が掴んだ。

とたん、鈴菜の視界がぐるっと反転する。


「……っ!」


背中に当たる、固い感触。

柊史の机の上に突然押し倒され、鈴菜は息を飲んだ。

柊史は鈴菜の肩を机に押し付け、上からじっと鈴菜を見据える。

……その美しい瞳に宿る、怒り。

あの夜と同じ瞳。


「……なぁ、鈴」

「……」

「あまりオレを怒らせない方がいいぞ? オレはお前を大事にしたいと思ってる。けどな……」

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