センセイと一緒 ~feel.Black~
――――翌日の昼休み。
中庭で昨日のことを報告した鈴菜に、和泉は驚いたように目を見開いた。
「なんなの、その怒涛の展開は」
「……」
「ていうか鈴。……鈴は兄貴のこと、好きだったの?」
和泉の言葉に、鈴菜は俯いた。
……問題はそこだ。
もちろん柊史のことは好きだ。
けれど突然、告白されて……戸惑っているのも事実だ。
「まぁ、教師と言えど人権はあるからね。モラルがどうの言っても、好きになっちゃったらしょうがないよ」
「……」
「でも……どうすんの? 学校には隠して付き合うの?」
付き合う。
……そもそも、そこもよく分かっていない。
というか自分はどうすればいいのだろうか。
ぼーっとする鈴菜の肩を、和泉は心配そうに揺さぶる。