センセイと一緒 ~feel.Black~
硬直する鈴菜の視線の先で、柊史はその黒い瞳を細めてうっすらと笑った。
――――情欲と熱情に染まるその瞳。
柊史の白衣が二人の足の間から流れ落ちる透明な液体で濡れていく。
そのあまりの光景に、鈴菜は足の間がぴくりと震えるのを感じた。
「……なんだ? お前。こういうのが好きか?」
「……っ!?」
「それならここでオレと朝まで過ごして、センターに行くか? ベタついた体で情事の匂いを振りまきながら、試験を受けるか?」
「……!?」
「お前にそういう趣味があるなら、それでもいいけどな?」
鈴菜は思い切り首を振った。
そんな鈴菜にくすりと笑い、柊史は再び動き始める。
容赦ない、激しい動き。
――――どんどん食い尽くされていく。
柊史に捕らわれた体は快楽に甘く溶け、官能の渦に鈴菜を引きずり込む。
鈴菜は朦朧とする意識の中、背を仰け反らせて叫んだ。
「……わ、わかった、話すからっ。だからお願い、もう許して、柊ちゃんっ……」
――――それから。
全てを話さざるを得ない状況になった鈴菜は、弘子とのことを柊史に説明した。
その後、身支度を整え、タクシーに乗せられて帰宅した。
……そのまま浴室に直行したのは言うまでもない。