センセイと一緒 ~feel.Black~



3分後。

二人はとある部屋の中にいた。

部屋のドアに掲げられたプレートは『校長室』。

戦慄く弘子の前で、柊史は弘子の携帯を開け、画像フォルダを確認した。


「……か、返して、柊史っ」

「返すさ。要件が終わったら、だけどな」


二人の前で、校長が怪訝そうな顔をする。

柊史は目当ての画像を見つけ、眉根を寄せた。

……胸元が露わになっている、鈴菜の画像。

胸の奥から、言いようのない怒りが沸き上がる。


柊史は胸の部分を指で押さえ、その画像を校長に見せた。

校長は不思議そうにその画像を見ていたが、やがて驚いたように目を丸くした。


「これは……B組の、森下君じゃないか?」

「ええ。オレが担任をしているクラスの生徒です」


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