センセイと一緒 ~feel.Black~
柊史は言い、携帯を引いた。
素早く画像を削除し、弘子に返す。
弘子は蒼白な顔で、震えながらそれを受け取った。
「……そして、今見て頂いた通り。この画像がなぜか、京田先生の携帯にあった」
「……っ」
「本人に確認したところ、彼女はこの画像で京田先生に脅されていると言いました。オレは彼女の担任として、この件を見過ごすわけにはいきません」
柊史は淡々という。
校長は驚いたように二人を見比べていたが、やがて鋭い視線を弘子に投げた。
「……京田くん、その写真がなぜ、君の携帯にあるのかね?」
「……っ」
「その写真は君が撮ったもの、という認識で良いのだね?」
校長の言葉に。
弘子はがくりと肩を落とした。
ぐっと携帯を握りしめ、震える声で言う。