センセイと一緒 ~feel.Black~
「……だって、私……私はっ……」
「……京田くん、君は自分が何をしたか理解しているのかね?」
「……」
「教師という立場でありながら、生徒の弱みを握り、脅迫。……これはれっきとした犯罪だ。もしPTAにばれたら、君は教員免許を剥奪されるだろう」
「……っ!」
弘子は目を見開いた。
……自分がしたことの重さ。
青ざめ肩を震わせる弘子の隣で、柊史は無言で弘子を見つめていた。
「……君はしばらく、自宅で謹慎していたまえ。処分は近日中に追って連絡する」
「……」
「以上だ。他に何かあるかね?」
「いえ、特に。……失礼いたします」
校長の言葉に、柊史は軽く一礼して踵を返した。
弘子を振り返ることなく校長室を後にする。
弘子は携帯を握りしめ、その背をなすすべもなく見つめていた……。