センセイと一緒 ~feel.Black~




「お前はずっと、頑張ってきたからな。あともう少しだ。頑張れ、鈴」

「はい」

「前期の出願は今月末までだ。早めに手続きしとけよ?」


柊史の言葉に、鈴菜はもう一度頷いた。

……そして。

ずっと気になっていたことを、柊史に聞いてみた。


「……あの……」

「何だ?」

「京田先生のことなんですけど……」


――――あれから。

弘子はずっと学校に来ていない。

自宅謹慎らしい、というのは風の噂で聞いたが……。

俯いた鈴菜に、柊史はため息をつき、口を開いた。



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