センセイと一緒 ~feel.Black~
そして2月。
前期試験を一週間後に控えた日の夜。
鈴菜は机で問題集に取り組んでいた。
……あと、一週間。
なんとかやり切り、悔いのない結果を残したい。
「……」
K大学は柊史が出た大学でもある。
ちなみに柊史は内申の成績が良かったため推薦で入ったらしい。
鈴菜はひとつ息をつき、ペンを置いた。
あのセンターの前日以来、柊史と二人きりでは会っていない。
鈴菜も柊史も忙しく、会う時間が取れなかった。
けれど、試験が終われば……
「……っ」
今はそんなことを考えている場合ではない。
と思いつつもつい考えてしまう。