センセイと一緒 ~feel.Black~
柊史の瞳、声、そして……
鈴菜を抱きしめた腕の強さ。
そして……
まるで獣に捕食されているかのような、逃げられない、強烈な快感。
鈴菜はぐっと目を瞑り、ぶんぶんと首を振った。
思い出すと顔が赤くなる。
そして……
心がほわっと、温かくなる。
『オレはお前との将来を考えてる。もっとはっきり言うと、結婚まで考えてる。だからお前も、そのつもりでいろ』
クリスマスの夜の柊史の言葉。
……結婚。
高校生の鈴菜にとっては、遥か遠いところにあったその言葉。