センセイと一緒 ~feel.Black~




柊史の瞳、声、そして……

鈴菜を抱きしめた腕の強さ。

そして……

まるで獣に捕食されているかのような、逃げられない、強烈な快感。


鈴菜はぐっと目を瞑り、ぶんぶんと首を振った。

思い出すと顔が赤くなる。

そして……


心がほわっと、温かくなる。


『オレはお前との将来を考えてる。もっとはっきり言うと、結婚まで考えてる。だからお前も、そのつもりでいろ』


クリスマスの夜の柊史の言葉。

……結婚。

高校生の鈴菜にとっては、遥か遠いところにあったその言葉。
< 201 / 225 >

この作品をシェア

pagetop