センセイと一緒 ~feel.Black~
「オレに何も気兼ねすることはない。今更だろうが」
「……柊ちゃん……」
「こんなのは場数を踏めば嫌でも慣れていく。……お前はお前だ。無理してオレに合わせようとしなくていい」
柊史は言い、微笑した。
……その、愛しげな視線。
鈴菜は胸がドキドキするのを感じた。
大人の余裕というか、大人の色気と言うか……
学校で教師と生徒として接していたときも、『大人だなー』とは思っていたが、今はさらにそれを強く感じる。
そして、それに強く惹かれていく自分がいる。
鈴菜は頬を染め、テーブルに並べられた料理に視線を戻した。