センセイと一緒 ~feel.Black~
もう自分は、柊史に捕われてしまっている。
鈴菜はぼうっと柊史を見上げながら、口を開いた。
「……もし、外したらどうなるの?」
「もし外したら、役所に行って即入籍だ。で、お前のここに指輪を嵌めてやる」
と言い、柊史が手に取ったのは……
鈴菜の左手の、薬指。
鈴菜はカッと頬を染めた。
そんな鈴菜の手を解放し、柊史はそっと鈴菜の背に腕を回して引き寄せる。
「わかったな、鈴? お前の一生はもう、オレのものだ」
「……っ……」
「オレの一生も、お前のものだ。オレはずっとお前を守っていく」
「……柊ちゃん……」
「だから安心してついてこい。……一生、幸せにするから」
言い、柊史は鈴菜の唇にそっと口づけた。
……優しく、甘い口づけ。
鈴菜はそっと柊史の背に手を回した。