センセイと一緒 ~feel.Black~




弘子は言いながら、唇の端に笑みを浮かべた。

……何かを探るような目。

思わず後ずさる鈴菜の肩を、弘子はそっと掴んだ。


「ちょっと来てもらっていいかしら?」

「えっ……」

「時間はとらせないわ。……ね?」


言い、弘子は鈴菜の肩を掴み、渡り廊下の方へと連れて行く。

……何か嫌な予感がする。

鈴菜は背を強張らせながら、弘子に連れられて渡り廊下の方へと歩いていった。



< 37 / 225 >

この作品をシェア

pagetop