センセイと一緒 ~feel.Black~
その日の夜半過ぎ。
鈴菜はベッドに横たわり、弘子に言われた言葉を思い出していた。
弘子の言葉は鈴菜の胸を切り裂き……
鈴菜はその痛みになすすべもなく翻弄されていた。
「……柊ちゃん……」
こんなにも心が痛い。
……耐えられない胸の痛み。
きっと自分は柊史を好きになっているのだろう。
でなければ弘子に言われた言葉でこんなにも傷つくはずがない。
胸の痛みとともに自覚した恋。
そして……未来のない恋。
鈴菜は両手で顔を覆った。