センセイと一緒 ~feel.Black~
放課後。
鈴菜ははーっと息をつき、机の上に伸びていた。
……本当に脳のシナプスが繋がってないかもしれない。
そんなことを考えながら空を見ていた鈴菜に、教壇の方から声がかかる。
「森下!」
ハスキーなバリトンの声。
柊史だ。
鈴菜はドキッとし、はっと身を起こした。
「後で、進路調査票を持って進路指導室に来い」
「……はい、わかりました」
答えた鈴菜に、和泉がにやっと笑ってこそりと耳打ちする。
「……ナニ? 逢引き?」
「違うよ。この間の模試の結果が出たから、そのことだと思う」
「ふーん? ……そうなの?」