センセイと一緒 ~feel.Black~
鈴菜の言葉に、柊史はふむと頷いた。
結果表をファイルにしまい、鈴菜を見る。
「他に何かあるか?」
「いえ、特には……」
「では、以上だ」
柊史の言葉に、鈴菜は立ち上がった。
軽く頭を下げ、ブースの扉を開けようとする。
……その時。
後ろから腕を掴まれ、鈴菜は背を強張らせた。
いつのまにか後ろに立っていた柊史が鈴菜の腕を引いて抱き寄せる。
「……っ、先生っ!?」
「しっ。静かにしろ、鈴」
言い、柊史は素早く鈴菜の口元を手で覆った。
鈴菜が黙ったのを見計らい、そっと手を外す。
鈴菜は心臓をバクバクさせたまま、柊史を見上げていた。