センセイと一緒 ~feel.Black~
唇はしだいに深くなっていく。
柊史の腕が鈴菜の背に回り、強く抱きしめられる。
鈴菜は柊史の腕に掴まり、その唇を受けていた。
「なぜこんなに可愛い? ……生物教師のオレでも知らないような、何か特殊なホルモンでも出してんのか、お前?」
愛しげにキスしながら柊史は掠れた声で囁く。
その言葉に鈴菜はカッと頬を赤らめた。
……甘い、砂糖菓子のような言葉……
その言葉は甘い痛みとともに鈴菜の胸に溶けていく。
「……し、柊ちゃんっ……」
「なんだ? ……照れてるのか?」
柊史はくすりと笑って鈴菜を見る。
……妖艶な黒い瞳。
吸い込まれそうな、瞳……。
やはり柊史の前では自分は子供だ。