センセイと一緒 ~feel.Black~
ドキマギしながら見つめる鈴菜に、柊史はもう一度軽く口づけて解放した。
前髪をかき上げ、視線を流すように鈴菜を見る。
その大人びた仕草にまたドキッとする。
「さあ、出るぞ、鈴」
「……」
胸のドキドキが止まらない。
……許されないとわかっていても……
……本気の恋ではないとわかっていても……
どうしようもなく柊史に惹かれていく。
鈴菜は胸を押さえたまま、柊史に続いてブースから出た。