センセイと一緒 ~feel.Black~
「黒瀬先生ー!」
「先生っ、この標本なんですけどぉっ……」
柊史目当てで来た生徒達のようだ。
あっと言う間に女子生徒たちに囲まれた柊史を、鈴菜はため息とともに見つめた。
柊史は教師だ。
鈴菜が独り占めすることはできない。
本来であれば生徒が教師に対してこんな感情を抱くことなど許されない。
わかっているのに……。
はぁと息をつき、鈴菜は生物室を出て行った。
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