センセイと一緒 ~feel.Black~
「……先生?」
驚きの声を上げた鈴菜に、柊史は目を細めて笑った。
……凄艶な瞳。
その中に見え隠れする鋭さに、鈴菜は息を飲んだ。
「遅いぞ、鈴」
「……っ」
「どこに行ってた?」
言い、柊史は背をかがめて鈴菜に顔を近づける。
至近距離に迫る、柊史の端整な顔。
漆黒の瞳、桜色の唇……
――――危険だと本能が告げる。
けれど、目が離せない……。
鈴菜は魅入られたように、呆然と柊史を見つめていた。
「本当にお前は、目が離せねぇな?」
「……?」
「GPSでも付けておこうか? ……それともここに、チップでも埋め込んでおくか?」