センセイと一緒 ~feel.Black~
柊史は掠れた声で言いながら鈴菜の唇を蹂躙する。
つうっと透明な液が二人の唇の間から漏れる。
鈴菜はなすすべもなく柊史の唇に、舌に、翻弄されていた。
「……し、柊ちゃんっ……」
「……」
「白崎先生とは、何もっ……」
鈴菜の言葉に。
柊史はゆっくりと唇を離し、じっと鈴菜を見つめた。
色を帯びた美しい漆黒の瞳。
……その瞳を見ているだけで心も体も囚われていくような気がする。
鈴菜はぼうっとした意識の中で、必死に口を開いた。
「……私も、よくわからないの。……けど、ありがとうって……」
「……ありがとう?」
柊史は怪訝そうな顔をする。
鈴菜は頷き、柊史を見上げた。