センセイと一緒 ~feel.Black~
「貸せ」
「……?」
「お前の携帯を貸せ。オレの番号を入れておく」
柊史の言葉に、鈴菜はポケットから携帯を取り出した。
柊史はそれを受け取ると、赤外線通信で鈴菜の携帯に情報を送った。
逆に鈴菜の携帯からも柊史の携帯に情報を送る。
「これでよし」
「……」
鈴菜は自分の携帯を受け取り、握りしめた。
……なんだか、本当の恋人同士になったみたいだ。
……嬉しい。
ひと時の恋でも……仮初めの恋でも……
と頬を染める鈴菜の頬に、柊史は軽く口づけた。