センセイと一緒 ~feel.Black~




「何かあれば、すぐにオレに連絡しろ」

「……うん……」

「あとオレからの電話には絶対に出ろよ? メールの返信は30分以内だ、いいな?」


柊史の言葉に、鈴菜はくすっと笑った。

――――本当に恋人同士みたいだ。

鈴菜はこれまで誰かと付き合ったことはない。

だからこうして、携帯番号を交換したりするのには憧れがあった。

ただこれだけのことなのに、こんなにも嬉しい。

笑顔を浮かべる鈴菜の髪を、柊史の手が優しく撫でる。


「さあ、そろそろ戻れ、鈴」

「……うん!」



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