センセイと一緒 ~feel.Black~
「お前な。来月はセンターだろ? そんなこと考えてる場合か?」
「……っ」
「……って言うのが正しいんだろうな、担任教師としてはな」
言い、柊史はくすりと笑う。
鈴菜は目を見開き、柊史を見た。
そんな鈴菜の頭をさらっと撫で、柊史は顔を近づける。
「まぁ、たまには息抜きも必要か。……わかった、考えておく」
「……本当に?」
「あぁ。ただし一日だけだ。詳しいことは帰ったらメールする」
ぽんぽん、と柊史は鈴菜の頭を叩く。
鈴菜は目を輝かせた。
――――嬉しい。
心の底から嬉しさが湧き上がる。
鈴菜は笑顔を浮かべ、柊史を見上げた。