センセイと一緒 ~feel.White~
その視線の鋭さに鈴菜は息を飲んだ。
確か姉は尚哉と中学の同期で、面識があると聞いたことがある。
けれどこの様子は普通ではない。
姉は鈴菜に向き直り、険しい表情で口を開いた。
「……鈴菜。あんた、まさか白崎と付き合ってるの?」
「……っ」
鈴菜は背筋を強張らせた。
……なぜ姉の態度が急に変わったのか。
わけがわからないまま、鈴菜は姉を見つめていた。
姉は腕を組み、鈴菜の顔と携帯を見比べる。
「そういえば、教職について市内の高校に勤めてるって聞いたけど……まさかあんたと同じ高校だったの?」
「……」
険しい声。
無言の鈴菜に、姉はため息をつき、言った。
「鈴菜。……あいつだけは、やめときなさい」
「なんでっ!?」