センセイと一緒 ~feel.White~




熱に浮かされた頭に、尚哉の言葉が甘い棘のように降り注ぐ。

尚哉は鈴菜の胸に刺激を与えながら、鈴菜の膝から足の付け根をそっと撫で上げた。

……足の間に尚哉の指が当たる。

ひっと背筋を強張らせた鈴菜に激しく口づけ、尚哉は鈴菜を真上から見下ろした。

その、色を帯びた美しい瞳。

何もかもが吸い込まれそうになる、その瞳。


「さ、言って。言わないと最後までするよ? わかってると思うけど、おれは本気だからね?」


言葉とともに、尚哉の指が鈴菜の足の間に刺激を与え始める。

……じわりと、奥から熱いものが溢れてくる。

鈴菜は必死で首を振った。


「や……、やめてっ……」

「……言って、鈴菜。おれは今、避妊具を持ってない。もし今最後までしたら、君は妊娠するかもしれない」


尚哉の言葉に、鈴菜は目を見開いた。

――――妊娠。


< 110 / 215 >

この作品をシェア

pagetop