センセイと一緒 ~feel.White~
『何かあったら、オレに相談しろ』
柊史は鈴菜の担任だった時、鈴菜の相談にいろいろと乗ってくれた。
勉強のことも、プライベートなことも。
……しかし。
尚哉とのことは、相談するにはあまりにヘビーすぎる内容だ。
鈴菜は内心で息をついた。
その時。
「お待たせしました、森下さん」
Cブースの扉が開き、中から尚哉が顔を出した。
いつもの落ち着いた、穏やかな顔。
しかし柊史と向き合う鈴菜の姿を見た瞬間、その瞳は怪訝そうに細められた。
「……さ、どうぞ中へ」
「あ、はい」
鈴菜は尚哉に呼ばれるがまま、ブースの中に入った。
椅子を引き、尚哉の向かいに座る。