センセイと一緒 ~feel.White~
10分後。
鈴菜はダイニングテーブルに座り、父と母から詰問を受けていた。
……両親にばれてしまった。
鈴菜は青ざめた顔で、膝の上でぐっと手を握りしめた。
「……こんな時期に、何を考えてるんだ、お前は!?」
父の怒号がダイニングに響き渡る。
鈴菜は黙ったまま俯いていた。
……どうしよう。
どうすればいいんだろう。
「相手は教師だろう? 生徒に手を出す教師も教師だが、お前もお前だ。こんなことが学校にバレてみろ、良くて停学、最悪は退学だぞ!?」
どん!と父はテーブルを叩く。
その迫力に、鈴菜はびくっと背筋を強張らせた。
「これから受験という時に、何を考えてるんだ。……すぐに別れろ。別れなければ学校に相談しに行くしかない」
父は腕を組み、いらいらした口調で言う。