センセイと一緒 ~feel.White~
そんなことはだめだ、と……
理性では分かっている。
けれど、この気持ちは……もう、止められない。
と、道をフラフラと歩いていた時。
「……鈴?」
後ろから声がし、鈴菜は振り返った。
見ると。
ブレザー姿の和泉が、そこに立っていた。
格好からして、恐らく補講帰りなのだろう。
どうやら、自分は和泉の家の方角に向かって歩いてきたらしい。
「ちょっと、どうしたの、鈴!?」
和泉は驚いた様子で鈴菜に駆け寄り、がしっと肩を掴む。
……その、声に。
鈴菜はがくっと足の力が抜けるのを感じた。