センセイと一緒 ~feel.White~



夜の公園。

街灯の下のベンチに、二人は座っていた。

鈴菜は和泉に貸してもらったタオルで顔を押さえ、息をついた。


「……とうとう親にバレちゃった、か」


和泉は椅子の背もたれに寄りかかり、空を見上げた。

その横で、鈴菜は目を伏せ、じっと宙を見据えている。


「学校にバレるのも時間の問題、だね……」

「……」


鈴菜はぐっとタオルを握りしめた。

まさかこんなタイミングでばれてしまうとは思わなかった。

和泉はちらりと鈴菜を見、口を開く。


「まぁ、あんたにもペナルティが……って思ってるなら、そうすぐには言わないだろうけど」


はぁ、と和泉は息をつく。

鈴菜は呻くように言った。


「どうすれば、いいんだろう……」



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