センセイと一緒 ~feel.White~
「はい、白崎です」
『夜分恐れ入ります。芹沢です』
和泉の声は丁寧だが、いつもとどこか違う。
そもそも和泉がこんな時間に尚哉の携帯に掛けてくることはまずない。
尚哉は首を傾げた。
『……あの、突然すみません。念のため確認したいのですが……』
「はい?」
『鈴、……そちらに来てますよね?』
和泉の言葉に。
尚哉は目を見開いた。
一体どういうことなのか。
「来てませんが。どういうことでしょうか?」
『ええっ!?』
電話の向こうで和泉が驚いた声を上げる。
その声に、尚哉も驚いて目を見開いた。
「……芹沢さん。説明していただけますか?」
尚哉の言葉に。
和泉が電話越しに鈴菜とのことを話し始めた……。