センセイと一緒 ~feel.White~



氷のようなその言葉。

鈴菜の心を突き刺し、ばらばらにしたその言葉。

けれど……

鈴菜はそれでも手を伸ばし、叫んだ。


『嫌いでもいい! ……私は、ナオくんの傍にいたい……っ』


例え嫌われても。

相手に拒絶されても。

許してくれなくても。

もう、この想いは止められない。


鈴菜はもう一度手を伸ばした。

が。

ザザッという音とともに、桜吹雪が視界を塞ぐ。

……遠のく姿。

鈴菜は叫んだ。


「いや……行かないで、尚くんっ……」



< 139 / 215 >

この作品をシェア

pagetop