センセイと一緒 ~feel.White~
氷のようなその言葉。
鈴菜の心を突き刺し、ばらばらにしたその言葉。
けれど……
鈴菜はそれでも手を伸ばし、叫んだ。
『嫌いでもいい! ……私は、ナオくんの傍にいたい……っ』
例え嫌われても。
相手に拒絶されても。
許してくれなくても。
もう、この想いは止められない。
鈴菜はもう一度手を伸ばした。
が。
ザザッという音とともに、桜吹雪が視界を塞ぐ。
……遠のく姿。
鈴菜は叫んだ。
「いや……行かないで、尚くんっ……」