センセイと一緒 ~feel.White~
――――叫んだ瞬間。
鈴菜の体を、温かい何かが包み込んだ。
甘く爽やかなシプレーの香り。
その香りに、その熱に……鈴菜の心は引き寄せられていく。
「……ここにいるよ、鈴菜」
耳に忍び込む、甘く掠れたテノールの声。
鈴菜は朦朧とした頭で、その囁きを聞いていた。
言葉とともに、温かいものにぎゅっと包まれる。
――――肌と肌が触れ合う感触。
温かく、絹のように滑らかなその感触。
鈴菜はその熱にすがりつくように、無意識のうちに手を回した。
……唇に、頬に、首筋に、胸元に……
温かく、柔らかいものが押し付けられる。
その優しい感触に、鈴菜は切なげな吐息を漏らした。
「……あぁっ……」