センセイと一緒 ~feel.White~




狂気じみていることは自分でもわかっている。

この考えが尋常ではないことも。

けれど鈴菜がいないのであれば、自分の人生に意味などない。


今度こそ諦める、と何度も自分に言い聞かせた、この10年間。

夢でもいいから逢いたい、と願ってきた幾千もの夜。

……それが叶えられ、あの苦しみの日々が報われた今。

もう、後ろを振り返ることはない。


「鈴菜……」


尚哉はぐっと目を瞑り、繋がったままの鈴菜の体を抱きしめた。

鈴菜は快楽に追い上げられ、尚哉の体の下で意識を手放した。

……火照って汗ばんだ、白い躰。

そっと頬に触れると、柔らかい寝息が掌に伝わる。

尚哉は鈴菜にそっと口づけ、鈴菜の体に自分の衣服を掛けた。



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