センセイと一緒 ~feel.White~
6.君を選ぶよ
なんだか、寒い……。
鈴菜は身じろぎし、ふっと目を開けた。
見たことのない場所だ。
木の柱に、天井……。
障子紙を通して、月明かりが堂内をうっすらと照らしている。
「……気が付いた? 鈴菜」
声とともに、体を引き寄せられる。
温かく、すべらかな肌。
均等に筋肉がついた、厚い胸。
鈴菜は尚哉の胸に頬を押し付ける形で横たわっていた。
「……」
ぼーっとする鈴菜に、尚哉はくすりと笑って優しいキスを落とす。
鈴菜はその感触に息を飲んだ。
……そういえば、自分は。
鈴菜はさーっと青ざめ、辺りを見回した。
どうやらここは神社の本殿のようだ。