センセイと一緒 ~feel.White~
「……う、うそっ……」
――――神様の前で、こんなっ……。
あまりに想定外の場所で、想定外の行為をしてしまった。
突然、胸に言いようのない背徳感が湧き上がる。
呆然とする鈴菜を尚哉がぎゅっと抱きしめる。
「……違うよ。そうじゃないよ、鈴菜」
「……っ……」
「おれたちは神の前で結ばれた。……この絆は、一生消えないよ」
……ふと、床を見ると。
二人の体の下に敷かれたコートに、半透明な液体に混ざって赤いものが付着している。
鈴菜はカッと頬を染めた。
「……痛かった? 鈴菜」
「……っ」
「初めてなのに、無理をさせたのはすまないと思っているよ」