センセイと一緒 ~feel.White~



尚哉の言葉に、ますます鈴菜の顔が赤くなる。

……確かに初めは痛かった、が……

その後は……

…………。

……。

なんだか考えると頭が沸騰しそうになる。

目を白黒させる鈴菜を、尚哉はもう一度抱き寄せた。


「おれは一生、君を離さない。君を見つめ、君を守り、君だけの為に生きていくよ」

「……っ」

「君さえ……君さえいれば、おれは何を捨てたってかまわない」


尚哉は熱を帯びた声で囁く。

鈴菜はそこで尚哉に相談しなければならないことを思い出し、慌てて口を開いた。


「そっ、そうだ、先生っ……」

「……せめて今だけは名前で呼んでほしいね?」

「……」


ぐっと鈴菜は押し黙った。


< 151 / 215 >

この作品をシェア

pagetop