センセイと一緒 ~feel.White~
「まぁ警察も、今は民事にはあまり介入したがらないからね……」
「……」
「できるなら、なんとか穏便に片を付けたいところだけれど……」
穏便も何も……。
その状況自体が既に穏便ではない。
鈴菜は尚哉の言葉を脳裏で反芻した。
……つまり。
尚哉との未来を考えるなら、やはりどうあっても親の同意は必要ということになる。
「……」
鈴菜ももう尚哉と別れることなど考えられない。
であれば、なんとしてでも親を説得するしかない。
鈴菜が本気で尚哉とのことを考えているのだとわからせるしかない。
どうすればいいのか。
鈴菜は尚哉の胸の中でぐっと目を瞑った。