センセイと一緒 ~feel.White~
五章
1.覚悟を見せる
12月。
鈴菜は自室でカリカリと問題集にペンを走らせていた。
来月はセンター試験だ。
苦手な数学を重点的にやりつつ、他の教科も万遍なく勉強しておかなければならない。
……と、その時。
「……鈴菜」
後ろから声を掛けられ、鈴菜は振り返った。
見ると、姉が鈴菜の後ろに立っている。
「お姉ちゃん?」
――――あれから。
両親はまだ学校には言っていないらしい。
けれど反対していることは確かだ。
姉は鈴菜の横に回り込み、鈴菜の机に腰を寄りかからせた。
「……あんた、まだ白崎と別れてないの?」
「……」