センセイと一緒 ~feel.White~
10分後。
話し終えた鈴菜を、姉は驚いた様子で凝視していた。
「……うそ。信じられない……」
「お姉ちゃん……」
鈴菜は姉を見上げた。
姉は鈴菜の視線の先で腕を組んで考え込んでいたが、やがて顔を上げた。
「鈴菜。あたしはあんたが嘘を言うような子じゃないってのは知ってる。でもこの話は、さすがに信じられないわ……」
「……っ」
「でもあんたが本気だっていうのもわかる。……もうこうなったら、実際に会って確認するしかないわね……」
「へ?」
姉の言葉に、鈴菜は目を見開いた。
驚く鈴菜に、姉は少し笑って言った。
「今度、中学の同窓会があるから。あいつに死んでも来いって伝えておいて?」
「お姉ちゃん……」