センセイと一緒 ~feel.White~



翌日。

鈴菜は社会科準備室で、同窓会の件を尚哉に伝えた。


「そうですか、わかりました。そういうことでしたら、僕も参加します」


ふむと頷いて尚哉は言う。

鈴菜はほっと肩を下ろした。

これでひとつ前に進んだような気がする。

……あとは、両親をどう説得するか、だ。



尚哉と話した後、鈴菜は社会科準備室を出た。

今は昼休みで、鈴菜はこれから和泉と中庭で一緒に昼食をとる予定だ。

――――と。

廊下を歩いていた鈴菜の前に、黒髪を肩で揃えた大和撫子のような女の子が現れた。

……村居さんだ。



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