センセイと一緒 ~feel.White~
誤解だ、と言おうにも……
多分村居さんは信じないだろう。
ぐっと手を握りしめた鈴菜に、村居さんは畳み掛けるように言う。
「もしこの写真をバラされたくなければ。白崎先生とは別れてください」
「……村居さん……」
「もしこの写真が明るみに出れば、あなたは退学、そして白崎先生にも何かしらの処分が下るでしょう」
「……っ」
「もし白崎先生を心から愛しているのであれば、身を引きますよね?」
村居さんはうっすらと笑った。
……その狂気すら感じる笑み。
鈴菜は背筋を強張らせた。
「3日間待ちます。もし別れていないようであれば、この写真を学校に提出します」
村居さんは言い、写真をポケットに戻して美術室を出て行った。
鈴菜は呆然とその場に立ち尽くしていた……。