センセイと一緒 ~feel.White~
「……具合はどうですか?」
声とともに尚哉がカーテンの間から顔を出した。
鈴菜はその顔を直視できず、再びシーツに顔を埋めた。
……まだ、どうすればいいのかわからない。
今、尚哉の顔を見たら……自分はきっと流されてしまう。
鈴菜はぐっと手を拳に握りしめ、シーツに頬を押し付けた。
「……鈴菜?」
尚哉はベッドの端に腰かけると、ぐいと鈴菜の肩を押した。
……その、容赦ない力。
無理やり仰向けにされ、鈴菜は息を飲んだ。
そんな鈴菜を、尚哉が真上からじっと覗き込む。
「……何があったのですか?」
「……先生……」
「昨日から君は、明らかに様子がおかしかった。……さ、話してください」
尚哉は腕で鈴菜の体を抑え込み、じっと見つめる。
……その、鋭い瞳。
絶対に逃がさない、という意志を感じる瞳。
「さ、鈴菜」
「……」