センセイと一緒 ~feel.White~
「そ、それはどういう……っ」
「……まだ具体的に考えてるわけじゃないですけどね。例えば、君のお父さんの会社の前に変なビラが撒かれたり」
「……」
「なぜか君のお姉さんが同窓会の帰りに突然事故に遭ったり、君のお母さんがパート先で突然クビを宣告されたり」
「……」
「……とりあえず思いつくのはこんなところですかね?」
とりあえずでこれだけのことをさらっと言えてしまうのが恐ろしい。
微動だに出来ない鈴菜に軽く口づけ、尚哉は続ける。
「もしくはこの布団を剥いで、君の可愛いところを写真に撮ったり」
「……」
「ああでも、撮るのはともかく、それを他の人の目に晒すのは僕の本意じゃないですね。となると、この手は使えませんね」
撮るのはいいの!?
と叫びかけた鈴菜だったが、足の間を弄られ、背を仰け反らせた。