センセイと一緒 ~feel.White~
「それは今、どこにありますか?」
「……そこの、カウンターの下の鞄の中に……」
「そうですか。ではそれを持って、僕についてきてください」
言い、尚哉はくるりと踵を返した。
村居さんは怪訝そうな顔をしたまま、尚哉に続き写真の入った封筒を片手に図書室を出た。
数分後。
尚哉はとある部屋のドアをコンコンとノックした。
「し、白崎先生っ……」
後ろについてきていた村居さんが慌てた様子で尚哉を見る。
しかし尚哉は躊躇うことなく、ドアをノックする。
「……はい、どうぞ」
中からの声の後、尚哉はドアノブを捻り、ドアを開けた。
ドアに貼られたプレートは『校長室』。
呆然と見つめる村居さんを、尚哉は手招きする。