センセイと一緒 ~feel.White~
「さ、君も中へ」
「……」
村居さんが中に入った後、尚哉はパタンとドアを閉じた。
部屋の奥に置かれた大きな机の向こうに、白髪交じりの壮年の男性が座っている。
桜羽南高校の校長だ。
「白崎君と……君は、C組の村居君だね?」
二人の姿を見比べる校長の前に、尚哉は歩み寄った。
おどおどした様子で、村居さんもそれに続く。
尚哉は少し笑い、校長に向き直った。
「突然、申し訳ございません。相談したいことがございまして」
と言い、尚哉はすっと村居さんが手にしていた写真を取った。
封筒から写真を取り出し、校長の机の上にそっと置く。
校長は不思議そうに写真を見ていたが、やがてその目が険しいものになっていく。