センセイと一緒 ~feel.White~
なぜだろう、何かがいつもと違う気がする。
これは……
あの時、体育館の裏で感じたものと同じだ。
『……これで、僕と森下さんは無関係ではなくなりましたね?』
と言った時の、尚哉の表情。
――――目的のためなら手段を択ばない人間。
その言葉に、なんとなく恐怖を感じる。
背を強張らせる鈴菜に、尚哉は少し笑って口を開いた。
「ちょうど良い機会です。あの話の続きをしましょうか?」
「……っ」
あの話。
……恐らく体育館の裏での話だろう。
――――まずい。
後ずさろうとした鈴菜だったが、とっさに伸びた尚哉の腕に肩を掴まれ、鈴菜は尚哉の胸に転がり込んでしまった。
はっと顔を上げる鈴菜の至近距離に、尚哉の顔がある。